オーダーメイドバッグ モノトーングラデーションビッグトート
グラデーションカラーのレザーを使ったトートバッグを制作させていただきました。
この水墨画のようなレザーは、以前、お着物用のカメラバッグをご依頼いただいた際、特別に染めていただいたオリジナルレザーで、今回お作りしたのは、お仕事用のビッグトートです。
デザインは、「使いやすいけど肩掛け出来ないのが残念!」というお手持ちのバッグをベースにアレンジ。お好きな要素も取り入れた、パーソナルなバッグに仕上げました。
バッグの内側に使ったのは、中国の藍印花布(あいいんかふ)という布。お客様が学生時代に手に入れた想い出いっぱいの反物が、20年以上の時を超えてバッグの裏地になりました。
しなやかな糸でしっかり織られた、ふっくらすべすべな木綿に模様の型染めが可愛いです。中国の吉祥文様でしょうか。懐かしいというよりモダンな柄で、深い藍色と白のコントラストが見いってしまうほどの素敵さ。
藍染めといえば「和」でしょ!と思うくらいに日本的な布ですけれど、実は藍は中国から渡ってきたもの。中国には中国の藍染があるのですね。
こんなテキスタイルをグラデーションの革に組み合わせるって、これこそフルオーダーの醍醐味。そしてこの二つの組み合わせは、びっくりするほど彼女そのものなのでありました。
ポケットは大きめのファスナーポケットをひとつだけ。
バックの口から5㎝下がった位置に、吊り下げるようにして作りました。これが便利でお気に入りなのだそうですよ。
ここもこだわり。マチは薄めの10㎝。
自立するバッグであることも外せません。
そして。
なによりも気になる最大のご希望は、
肩掛けした持ち手が、肩からすべり落ちないようにしたい事でした。
1番持ちやすいのは芯の入った丸持ち手だけど、堅いと勝手に立ち上がって外れやすい。でも、大きいバッグだからしっかりした持ち手に作りたいし‥
そこで、細めの芯の入った平ための持ち手にして、小さいベルトでまとめて使っていただく事にしました。
ベルトは黒で、ホックは白の革巻きです。
こういう物を作るのは大好きで、楽しくてたまりませんでしたよ~
さて、お客様のお宅にはモノトーンの猫ちゃんもいます。
バッグにそっくりなモモちゃん。この写真、まるで絵画のよう☆
真っ黒な甘えん坊のクロちゃんも来ましたよ。
お届け後に送っていただいたこの写真が好きすぎて、記念に私のブログにアップさせていただきました・・・かわいくて、何度でも見てしまいますよね。
ふたりはこのバッグを、飼い主さんと思っているのか、新入りの仲間と思っているのか、一体どちらなんでしょうね~
今回も素敵なバッグを作らせていただき幸せでした。ありがとうございました。
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