オートクチュールバッグ/ ホースレザーのボックス型カメラバッグ モノトーングラデーション
お着物を着る日も、一眼レフカメラを持って出かけたい!
こだわりのマダムのためのスペシャルなカメラバッグが完成しました。
オリジナルレザーを大胆に裁断して仕立てた、抜群の存在感を放つバッグです。
使用した革は、質感、厚み、このグラデーションのカラーも特別にオーダーして作っていただいたホースレザー。きめ細かくて上品な素材感。軽い革なので、エレガントな女性のバッグにお似合いの素材です。
なんといっても素敵なのは、バッグの周りを取り囲んでいるモノトーングラデーション。墨がぼかされているようなしっとりした水墨画のイメージにもありますし、ロックでハードなファッションにも似合いそうな、なんともいえない雰囲気です。
デザインは、重いカメラを出し入れしやすく、持ち運びやすい形。ツールボックスをイメージソースにした大きめのボックス型に、和装用のバッグの代表「利休バッグ」の要素を取り入れています。
持ち手はしっかりした丸芯入り。垢抜け感を出すために、芯ぴったりに革を巻いて、手縫いで仕立てました。すいつくような、しっとりきめ細やかなホースレザーの丸持ち手になりました。
上から見ると、天マチは真っ白。
マグネット開閉のカブセがついているので、雨が降っても安心ですし、急いでカメラを取り出したい時はワンタッチで開きます。
底は真っ黒。底鋲にも黒を選びました。
カメラバッグですので、底芯は特にしっかり入れています。
サイドの仕立ては、直線シルエットを出すために型紙を考え尽くしました。重なる部分もぴったり仕上がるよう細かく寸法を調整しています。
横から見てもロックな水墨画グラデーション。素材が上質なので、大人っぽいロックテイストです。
バッグを開くと、インナーのカラーは彼女のアイコンである藤の花の色。
この配色は、作りながらうっとりするほどのきれいさでした。
Potmumは、裏地の仕立てをバッグ用の太い針と糸では縫いません。洋服のようにきれいに仕上げるのがこだわりです。
バッグの中は見やすくオープンな作り。こんな風にカメラ用インナーバッグを入れて使います。深さがないので、あれこれ沢山モノを入れても一目で見渡せて取り出しやすく。
ポケットは、携帯、パスケース用、カメラのバッテリー用ポケット。
鍵用のファスナーポケットには鍵モチーフの引き手を。小さなポケットはリップクリーム用ポケットです。こちらはリクエストを頂いてお作りしたのですが、とっても良いアイデアですよね!私も自分のバッグに作りたいと思いました。
素敵な革のにおいに包まれて制作している間に、気づけば夏はすっかり後ろ姿。夏が終わるのはさみしいですが、ファッションを楽しむのはやはり秋冬ですよね。
お着物でのお出かけはもちろん、お洋服の時にもカメラバッグを愛用して頂けたらとてもうれしいです。
さまざまなアイデアとイメージをいただき、ご一緒に作らせて頂いた世界で1つだけのカメラバッグ。オーダーいただき本当にありがとうございました。
★これまでのストーリーもこちらからご覧下さい。↓
1 「1つのバッグのデザインには100を越える決断が必要。オリジナルカメラバッグを作っています。」
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