バッグの作り方 2:持ち手を手縫いする

1920年にエルメスが発表した世界初のファスナーつきバッグ「ブガッティ」。ブランドのアイコンバッグの中では特にかわいいデザインで、ずっと前から大好きです。


◆参照元サイト:トヨタ博物館

このバッグは、ラウンド型のデザインが「走る宝石」と言われたフランスの高級車ブガッティの、前面のラジエータの形に似ていたからその名前がついたと言われています。知らなかったのですが、もっとも有名なこのタイプ35は、この絵になる美しい姿でいながら、レーシングスポーツカーとして大成功を収めた歴史に残る傑作なのだそうですよ。なんだか夢の車という感じですよね〜♪

エルメスは、その後、このスタイルのバッグを「ボリード1923」という名前に変えて作り続けていて、現在でも人気のバッグである事はご存知の方も多いと思います。ボリードはフランス語でスポーツカーの事。女性らしい丸いフォルムに実用性も兼ね備えた、女性がドライブに出かける時に持つようなスポーティなイメージ。私が思い浮かべる女性像としては、飛行家のアン・モロー・リンドバーグでしょうか。リンドバーグ夫人が乗るのはレーシングカーではなく飛行機ですけれど〜

さて、なぜこんなに「ブガッティ」の事を語っているかというと、ただいまこのバッグの勉強中なのです。
先日の、革を削って作った芯もこのバッグのため。

その芯を入れた持ち手はすべて手縫い仕上げです。


時間はかかりますけど、いろんな意味で手縫いは最強。
手縫い動画のダイジェスト版をご覧ください♪

ファスナーはカーブを美しく仕上げるのが最大のポイント。ファスナーも最高級「エクセラ」を使っておりますよ。金の色から違うので見ているだけで気分があがります。

裏地もこだわって贅沢に、紫のスエードで仕立てています。

ポケットは孔雀の羽模様のシルク生地。アンティークの素敵な着物生地の裏に芯しっかりを貼って使っています。

物作りって、作りたいもの、仕上げたいイメージはあるのに、実はそこへはなかなか到達できるものではありません。
でも、あきらめないで続けていると少しずつ目標に近づいていけて、あきらめないとどんどん楽しくなっていくように思います。

1つやってみると、いくつもいくつも発見があって、「また作ってみたいものがたくさん出てきた!」そう思って元気が出ます。大好きなブガッティを作れる人目指して、次は真っ赤なブガッティ、ショルダーストラップもつけて作ってみたいなー

こうして作りながら、ブガッティは、100年も前にデザインされたバッグなのに、現代の女性にもとても似合う歴史を超えた傑作だと改めて思っています。

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