レジェンドに学ぶ勉強会 ケリーバッグその後
桜が満開ですね。日本の春は、風景がピンク色に染まる特別な季節。
そういえば、この時期の日本があまりにも美しくて、毎年旅行に来るというフランス人の男性がいらっしゃいました。
こんなに桜の咲く国に、住んでいる私たちは本当に幸せです。
さて、ケリーバッグ勉強会のお話の続き。講習の最終日に出来上がっていたのはここまででした。
この後、自分一人で、パーツを作って、組み立てて、講評会までに完成させるのが課題です。そう、勉強しっぱなしじゃないんですよ。講評会があるのです。
作業の中で、最も時間がかかるのがコバ仕上げ。
革の端の切れ目(コバ)には、革の色に合わせて作った塗料を、何度も重ね塗りしてきれいに仕上げます。
塗料が盛り上がっているくらい厚塗りにしたいのですが、そうかと言ってはみ出しては台無し。心を無にして、少しずつ、根気良く、
塗って、磨いて、塗って、磨いて・・・つるつるに。
ベルト穴にも塗料を塗って、ここの端にはミシンステッチを。ミシンの最初と最後を重ねないで(継ぎ目がどこかわからないようにするため)手間をかけて糸始末をして仕上げます。
次に、ベルトを背胴に縫いつけて、
マチと胴の間に革の玉縁を挟んで縫い合わせ、
そ〜っとひっくり返すと、
とうとう完成!
が見えた。
ここ、いつもすごくあがる瞬間なんですよね〜(笑)
ベルト穴にベルトを通して、
ベルトの長さを決めて、
決めた位置に正確に穴をあけて、金具を取り付けたら、
本当に完成です。
ハンドルの芯からオールハンドメイドで制作したケリーバッグ。
一流の職人が一流の革で仕立てたら、確かに100万円になっても高くはない、と思える素晴らしい作りのハンドバッグでした。
この学びを、オーダーメイドバッグや革小物制作に生かしたいものです。
講評会では使用感についても話したいので、早速ケリーを連れておでかけしてみます♪
ここからは番外編です。
先生のアトリエと自宅を行ったり来たりして制作したケリーバッグでしたが、失敗がいろいろありました。
持って行った革の大きさが足りなかったりとか。
途中でベルトが1本どこかに行ってしまって、
ない! ない! ない! ベルトがない!
というハプニングが起きたりとか。
探す時間って本当にロスですよね〜
そんな事をしてる間にもう一つ作った方が早いかもしれないのですが、手をかけて作った物だと、なかなかそう思えなくて。
とうとうあきらめた頃、なんとアトリエのの床に落ちていたと先生からお知らせを頂いて、大喜びで取りに行ったのでした。
伺った日のアトリエは、もうすぐ開催される「革のぬいぐるみ展」用の動物チャームがたくさん並んでおりました。こちらは会場で販売されるそうですよ♪
どの子も、その動物の特長がとても出ていて最高にユニーク。
このハリネズミ、針具合がめちゃくちゃかわいくないですか!そうそう、鼻も本当にこんな感じですよね〜。さすが先生、作り込み方が半端ない。
ぬいぐるみ展に伺うのがますます楽しみになりました。
よろしければぜひご一緒に♪
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