物を創り出す理由 ~手仕事こそモードの原点~
私らしいものを持ちたい。
女性なら、どなたもそう思われるのではないでしょうか。
私が創作を始めたのも、そんな思いがスタートでした。
まだ小さな子供の頃のこと。
身の回りのものは出来るだけ手作りをする母と祖母のもとで育ち、
古い物から工夫して新しい物を生み出す楽しみや、
時間と、アイデアと、愛情をつぎこんで作ったものと一緒に暮らす毎日から、
想いのこもった一点物に対する愛着を感じるようになりました。
特に、自分だけのお気に入りを、身に着けた時のワクワク感が大好きでした。
布や糸はそれだけでも美しく、そして作り手によって変幻自在に変わります。
洋裁、和裁、編み物に、すっかり夢中になりました。
服飾専門学校卒業後 アパレルメーカーに入社。
下着の企画、デザイン、パターンの仕事の中でヨーロッパのレース、服飾の歴史の深さに出会い、日本の着物の素晴らしさを再確認。
昔の着物と現代の布をアレンジしたバックや服を作りたいとの思いから、バック制作及びオートクチュール縫製を学び、
2002年よりアンティークの着物地や帯での作品作り、オーダー制作を開始。
さらに、手芸家のスクールで刺繍技術を、
バッグ職人養成校で本格的な革の縫製も学び、日々制作を続けています。
これまで、ファッション業界は大量に生産し、大量に消費することで発展してきました。
長年その中で働いてきましたし、もちろんその良さも理解しています。
でも、それだけで良いのでしょうか。
人とは違う、自分にとって価値あるものを身に着ける満足感。
熟練された手で作られた美しさと揺らぎ、時代を経て個性的になったものだけが持つパーソナルな表情。
本来、おしゃれをする感動や喜びはこの対極にあるのではないかと感じています。
こんな時代だからこそ、
「自分だけのもの」を持つ、という感動を手にしてみたいと思いませんか。
古いものをモダンでコンテンポラリーに仕上げる手法。
異なる物を組み合わせて作るオリジナリティ。
Potmumは、いつも「あなただけのおしゃれ」をお手伝いしたいと願っています。
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