”手縫いで作る革のメガネケース”ワークショップレポート
10月13日(土)蔵前の革小物のアトリエStudio Y Creationで、「手縫いで作る革のメガネケースワークショップ」 を開催しました。
出来上がりの満足感をテーマに、クラフト感覚ではないワンランク上の革小物を作るワークショップとして、一級革小物職人の吉川信和先生とわたくし高橋法子が企画するワークショップシリーズ第二弾。そのレポートをお届けします。
参加してくださった方はその余韻を楽しみながら、革の手作りに興味のある方はどんな様子だったか、写真と一緒にご覧いただけたらうれしいです♪
スタートはオリジナルキットを開くところから。
WEBページでオーダーいただいた革と初対面。
「あらー 私のはこんな革だったのね~」
心ゆくまで革を確認していただいたら、さっそく制作に入ります。
まず、表の革と裏地にのりを引いて、芯を入れて、貼り合わせ。
先生から、職人技のうすーく均一に引く「のり引き」を伝授していただいて、早速やっていただきました。
のり引きして貼り合わせたら、さらに熱で圧着。このひと手間で、剥離(はがれること)しなくなり、とてもきれいな仕上がりになるんです。
この美しい仕上がりをご覧ください~☆
完璧に貼り合わせたら、型紙に合わせて裁断します。
裁断は、仕上がりを決める最重要ポイント、かつ、とてつもなく難易度の高い技なので、ここは先生の職人技を見学する時間です。見学は、見て学ぶって事ですからね。(*^。^*)
裁断が終わったら、いよいよ待望の手縫いです。
アクションつきの縫い方の説明。
縫う前に、縫い穴をあけ、色糸を選んで・・・
みなさま、糸はかなり迷われましたが、、、今回はグレーが一番人気でした。
きれい色の革にシックな色糸を組み合わせると、作品がしまってとってもおしゃれになるんですよね~
革は2本の針で縫うので、針をあっちへやったり、こっちへやったり、あー マグネットに針がくっついちゃうから縫いにくい・・・
と、思ったら、マグネットにくっつけておくと、針を探さないですむ事を発見してくださった方がいて、こんな風景でワークショップは進んでゆきました。(^O^)
ミシン仕立てにされた方も、ドキドキしながら、頑張って縫ってくださいましたよ。
きれいに縫えました~
縫えたら、革の切れ目の部分(コバ)を染色します。
これは、はみ出ないように塗らなくてはいけないんですけど、初めての方もとてもお上手でびっくり。
次にメガネケースを格上げする、ノーズブリッジ(こだわりのヌメ革製)を取り付けて、
ここでようやくメガネケースの形に組み立てられます。 はい、また職人ののり引きをご一緒に見学しましょう~
メガネケースの形に縫いあげます。
休ませている針はマグネットの上に置く方式(今回の新しい発見)
最後の糸止め、ここも職人技を伝授。
仕上げのコバ塗り。
塗料を乾かしている間にチャームつくりをしていただきました。
ここは最高に楽しいところ♪
かわいいタッセルチャーム。
端革を使ってオリジナルチャームを作られた方や、
革パーツを組み合わせてオリジナルチャームをデザインされた方、
そして、世界初?(笑)眼鏡のネジを締めるミニドライバーチャームを作られた方♪
実は、眼鏡のネジが緩みやすいという悩みをお持ちの方がいらっしゃるなんて初めて知りましたけど、素晴らしいアイデアに脱帽~♪
今回ご参加いただいたのは、初めて革の手作りをされた方、何度か経験されている方、さまざまでしたが、どなたも本当にきれいに仕上げてくださいました!
またそれぞれが、作られた方の雰囲気にぴったりなのがとても素敵でした。
内容盛りだくさん、専門的な工程もありつつのワークショップでしたけれど、集中して作っていると、時間はあっという間でしたよね。
ご参加くださったみなさま、楽しい時間を本当にありがとうございました。
さて、私たちは、「一級サンプル職人×女性クリエイターが教える財布と鞄の教室」として、これからも出来上がりの満足感をテーマに、プロの技術をお伝えしながら。素敵な小物やバッグを作るワークショップを開催していく予定です。
開催は不定期ですが、こちらのブログでお知らせしますので、楽しみにしていただけたらと思います。
お問い合わせもどうぞお気軽に♪ また、みなさまとご一緒に、楽しく革のもの作りが出来ますように(^_^)/
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