日本人の自然観と食文化 食神さまの不思議なレストラン展

日本人の原点である「和食」をテーマに開催されている 「食神さまの不思議なレストラン展」へ行ってきました。

時間をかけて培われてきた和食の文化を、最先端の映像技術や特殊効果が駆使された世界で表現する、“見る”“聴く”“触れる”“食べる”と五感を使って体験できるという切り口が、とても気になっていた展示会でした。


入口を入って、参道のような暗い階段を上って行くと、広がっていたのは、狐のウタが住む「四季の谷」。

8枚の特殊スクリーンとパノラマスクリーンが織り成す、移り変わる四季の美しさに圧倒され、どのくらいの時間見とれていた事でしょう。

とにかく素敵。

四季のある国に生まれた豊かさと、幸せを感じずにはいられませんよね。
この動画はダイジェスト版ですので、実際に美しい谷の四季とウタの声を堪能されたい方は展示会へ足を運んでみて下さいね。

うっとりして次の部屋へ進むと、


調理工程をビジュアル化して、自分が調理されているような気持になるお部屋がありました。
「なに、これー」 と思わず360°見回してしまいます。

こうして、焼く、煮る、揚げる、蒸す、としっかり調理された後は、


和食を完成させるのに大切なもの。
酒、出汁、発酵食品、和食器の文化を知る事の出来るお部屋です。

そう、お出汁って、ほんとうにほんとうに美味しいものですよね。

うーん、発酵食品も美味しい物ばかりですよねー

和食器の形も、実はひとつひとつに意味があって、
日本人が、食べ物を神様のように思って大切にしてきた事を知ることが出来ました。

最後は、お米と対話が出来るお部屋。

「お米」は日本人にとって主食でもあり、稲作の歴史とともにさまざまな日本の文化が発展して来たのですよね。
3粒のお米がお茶碗1杯のご飯になる、毎年千倍に増える魔法のお米
それは幾世代にもわたって努力してきた先人たちの賜物。
光を受けたお米はキラキラ輝いて、「お米には神様が宿るから、粗末にしてはいけない」って教えられた事を思い出します。

長い時間をかけて作られてきた遺産ともいうべき文化と、日本人が、自然やうつろう四季の彩りをいかに生活に取り入れて楽しんで来たかを、最も新しいテクノロジーで伝える体験型デジタルアート展。
こうした新しいテクノロジーも素晴らしいのですが、伝統や自然という揺るがないルーツがあるから大きな価値が生まれるのだと感じました。
それに、実際に体験する事や、感じる事が大切なのだという事も。

私も、古い物を大切にしながら、いつも新しい風を感じられる、
そしてやはり、自分の手と心を使って物作りをする、そんな「カタチ」で、人とつながったり一緒に楽しんで行けたらと、心の底から思う1日となりました。

展示会の最後は、美味しい和食のレストランで締めくくりです。

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