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ブランディングの仕事をしていて
発見したことがあります。
強みを決める要素は、
生まれつきの才能もありますが、
自分に足りないものを埋めようとする努力が、
決定的な強みを作る場合がある。
むしろ、その強みの方が、
情熱が注ぎ込まれている分、
際立っている。
例えば、今の私は、

「人と接するのが得意だね」って言われます。

でも、

子供の頃は病的な人見知りで、

学校ではいつも一人ぼっちでした。

さみしくて不登校になりました。

でもそうすると。
不登校→友だちができない→さらに不登校になる

というループになっちゃうんですよね。(涙)

それがこじれて、

今の私があります(笑)

先日、東京へ出かけた時、
同じように感じた出来事がありました。
染呉服商として事業を拡大してきた「丸紅」の、

きものコレクションを見に行ったんです。

染色技術や意匠(デザイン)の研究のために

収集した、江戸時代の着物が展示されていました。

その美しさ、保存状態の良さ…
美に対するだたならぬ情熱が、
ガラス越しに伝わってくるような

迫力のコレクションでした。

「なぜここまでのコレクションを
収集するに至ったのか」

私は、その歴史が気になり始めました。

丸紅のルーツは関西の呉服店です。
大正時代にはじめて東京へ進出して、

三越に1000枚の着物を持ち込んだそうです。

しかし、買い入れてもらえたのはたったの3枚。
呉服屋として京都では揺るぎない地位を築き

技術力には自信があったのに…

ハイカラな東京では通用しないという現実を

突きつけられました。

それから、デザイン部門の強化を図り

さまざまな研究をはじめたそうです。

それが、丸紅コレクションの始まりだった。

あなたの強みは何ですか?
あなたの唯一無二の強みは、あなたの歴史の中にある。
それを発掘した輝かせるのが、ブランディングという仕事です。

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