オーダーメイド フリーランス薬剤師さんのアオザイ
この夏、白地にブルーのフラワープリントで、アオザイを制作させていただきました。
みなさま、アオザイをご存知でしょうか。
アオザイは、「長い上衣」という意味で、ベトナムの民族衣装です。
チャイナドレスに似ているけれど、ワンピースではなく、ワイドパンツを組み合わせるロングブラウスです。
そして、脇のスリットがチャイナドレスより深くて、ウエストまで切れ込みが入っているので、チラ見えするのは足ではなく脇、というドレスです。
お仕立てをご依頼くださったのは、以前中国やベトナムに住んでいた事のある、フリーランス薬剤師の積島さん。
制作前に、ハノイ時代に着ていらっしゃった本場のアオザイを見せていただき、当時のお話もいっぱい聞かせていただきました。
今回のアオザイに使用した生地は、美しいプリントで有名なリバティ社の綿ローン。
アジアの陶器のような、シルクロードの香りもするような、
ブルー&ホワイトの花模様。
細番手の生地にプリントされていて、とてもきれいでうっとりしながら、お聞きしたベトナムのお話をイメージしながら、作らせていただく幸せ・・・
袖は涼しいフレンチスリーブで、
長いスリットの角は額縁仕立て。
ハイネックに、アシンメトリーの打ちあわせ。
そして、釈迦結びのボタンがアクセント。
釈迦結びボタンは、もちろん共布で作ります。
作り方をご説明しますと、
まず、正バイヤスに裁断したテープを思い切り伸ばしてアイロンをかけ、
それを2つ折りにして、さらに伸ばしながら細いループに縫って、
ひっくり返し、
こんな風に結びんで、
どんどん引き締めて、
お釈迦様の頭にするのです。
そうそう、ループには、しっかりするように芯の糸を(これはタコ糸)を2本入れました。
アジアンノットの本を見ると、この釈迦結びは初歩の結び方で★ひとつくらい。
他にすごくいろいろな結び方があって、紐の結び目をデザインにするなんてすごいなぁって思いますし、きれいに結べると、なんだか賢くなったような気がして幸せな気分になります。(´∀`*)ウフフ
さて、フリーランスの薬剤師さんっていったいどんなお仕事?と、思われた方に積島さんをご紹介しますね。
(彼女のブログはこちらです。)
積島さんは、違う国の、違う文化と気候の中で暮らし、いろんな国の人と友達になり、それを受け入れて来たからなのか、
とても感受性が豊かでユーモアにあふれた素敵な方。
今まで経験されてきた多岐にわたる薬剤師のお仕事をベースに、日本と海外生活をもとにした幅広い視点で、健康や生活のお悩みにアドバイスする、健康コンシェルジュとして活動されています。
薬剤師さんなので、とても聡明でしっかりされているのですが、考え方が柔軟で、話が早くて、おもしろくて、
たとえば
「汗疹ができてかゆい」
と相談すれば、打てば響くようにケアの方法を答えてくれたり、
一緒にドラッグストアへ行くと、おすすめ品をあれこれ教えてくれたり、(しかも裏側の成分の解説付きで!)
もう、私なんていつも「へー 」の連発です。
一緒に行きたくなっちゃうでしょう? !(^^)!
(注:ベトナムではありません。秦野です。)
9月には、お片付けのプロの方とコラボで「アトピーを治すお片付け×薬剤師」のお話会をされるそうですし、
近々、お肌のケアのセミナーもされるそうなので(彼女のお肌、赤ちゃんみたいにキレイなのに気づきました?)
気になる方はぜひ会いに行ってみて下さいね。
ドラッグストアツアーも行けるかも?(=^▽^=)
映画「花様年華」のマギー·チャンのチャイナドレスがあまりにきれいで、
ハイネックにアシンメトリーのデザインは、こんなにもアジア女性を美しく見せるのかと、心に刻んで久しいのですが、
素敵な異国の思い出と一緒に作らせて頂いたアオザイは、やっぱり積島さんにとてもお似合いでした。
いつも、私が人生で出会える人はどのくらいいるのかなって思います。
目に見えているその人の裏側には、いくつもの見えない物語が川のように流れていて、
その中の、どれかひとつの物語を、こんな風に形にして、
魔法使いが宝物をポンって出すように、目の前に出せたら素敵だなぁって思っています。
物語のどこに焦点を当てるかでも、出来上がるものは変わるでしょう。
時には、その人が見たら驚くような、それでも、これって自分だなぁって愛しく思うようなものが作りたい。
私は、いつもそんな想いでもの作りをしています。
今回も作らせていただき、幸せでした。本当にありがとうございました。
自分の物語を着てみたい、作ってみたい方が、もしいらっしゃったら、
お気軽にお問い合わせ下さいね。
ご一緒に、どこにもないあなただけのスペシャルピースを作りましょう♪
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