ベストバランスで作る布のトートバッグ講座 フランス更紗 トワル・ド・ジュイの魅力


「バッグの作り方・はじめの一歩 ベストバランスで作る布のトートバッグ講座」

参加者してくださった方の作品をご覧ください。

この布は「トワル・ド・ジュイ」
夢のように美しい
田園風景のプリント生地です。

バッグチャームのペガサスちゃんも
バッグとお似合いでうれしそう。


もちろんぺガちゃんも、ご自身で制作されました。


帽子作家さんなので、お揃いのベレーも♪
上品で、とっても素敵なコレクションです。

さて、みなさまは、
この優美な「トワル・ド・ジュイ」という布を
ご存知でしょうか。

 

「トワル・ド・ジュイ」とは

 


「トワル・ド・ジュイ」は、
18世紀にフランスで生まれた、
美しいプリント生地。


15-17世紀、ヨーロッパ人は、
胡椒やシナモンなどの香辛料が欲しくて
アフリカ・アジア・アメリカ大陸へ渡ったのですが、
お土産物としてインド更紗も持ち帰りました。


初めて見る鮮やかな色彩
木綿の心地良い風合い
初めて見る更紗に、世界中が熱烈な恋をしました。

そして、それぞれの土地で、
独自の華やかな染め布が
生み出されることになったのです。


フランスの「トワル・ド・ジュイ」
風景画は後期の銅版プリントですが、初期は花柄が主流でした。


南仏マルセイユのプリント、ソレイヤード


イギリスのリバティプリント


日本の和更紗や友禅染め

インドネシアのバティック
中国の印花布
沖縄の紅型


みーんなインド更紗が源流です。

すごいですよね~
世界中のハートをわしづかみ。

 

中でも、フランスでの人気は熱狂的で、
国内の繊維産業が傾いてしまい、
ルイ14世から輸入更紗禁止令が出てしまうほど・・・

輸入出来なくなり、
フランス国内の更紗が発展します。

 

マルセイユで木版プリントの
更紗工房が作られ、(後のソレイアード)

ジュイ=アン=ジョザスという街では、
ドイツ人のクリストフ=フィリップ・オーベルカンフが、
プリント製作所を設立。

 

オーベルカンフは、
ドイツの染色業とインド更紗製作の家業の生まれで、
フランスで修業を積んだ、
とても才覚のある実業家。

画家として名声を得ていた
ジャン=バティスト・ユエ
テキスタイルデザイナーとして起用したり、

繊細な線を再現できる
銅板プリントの技術を採用して、
(銅板の表面に彫刻し、インクを流して印刷する方法)

美しいプリントした生地を
量産して大ヒット。

こうして「トワル・ド・ジュイ」の名は、
世界中に広まることになりました。

 

マリー・アントワネットも、
ナポレオンの奥様ジョセフィーヌも、
「トワル・ド・ジュイ」が大のお気に入りで、
様々なドレスを仕立てたんですよ。

オーベルカンフさん
すごいですね~
世紀の2大ファッションリーダーのハートをわしづかみ。

”FASHION PRESS より引用””

最近では、ディオールが2019年のリゾートコレクションで、
トワル ド ジュイを用いた、
幻想的なコレクションを発表して話題になりました。

伝統の新しい解釈がすごかった!
目を見張るほど、ドラマティックなコレクションでした。

 

うれしいご感想もいただきました。

「昨年作った布ベレー、まだトワルドジュイの布が残っていたので、手提げを作りました。
革のペガサスチャームを教えてくれた高橋法子先生に習った手提げなのでプロに近い仕上がりです。
お裁縫苦手な私に丁寧に指導、ありがとうございました💕
しっかりした芯と、裏地、内ポケットも付いています。お揃い完成~✨

 

ありがとうございます。
参加者の方が、想いをカタチにしてくださることが、
私の一番の喜び。うれしいです。

 

「トワル・ド・ジュイ」は、
そんなストーリーを持つ、
花と田園の美しいプリント布。

どこかで見かけたら、
いにしえのストーリーを、
ぜひ思い出してみてくださいね。

 

布は、私たちの最も身近にあるアートピースです。

 

そして、背景には必ず物語があります。
あなたの好きな布にも、
見なれた模様にも、
生まれた時の歴史があるのです。

あなたも大好きな布を見つけて、
お気に入りのバッグを作ってみませんか。

そして時々、
布の語るおしゃべりに、
耳を傾けてみてください。
いにしえの、異国のお話を聞かせてくれるかもしれません。

 

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