秋のワークショップ「ミシンで作る贅沢な革のがま口ポーチ」の募集をご覧になって、オーダーいただきましたがま口たちを送り出しました。
スペシャルオーダーいただいたカラー3色に、取り外しができるハンドストラップと、取り替えができるタッセルがセットになったスタイルで、「着せ替え 着せ替え がま口」というニックネームをつけました。
お客様ご自身のと、おかあさま、妹さん、3人のおそろいがま口としてのご依頼です。

おかあさまの「芥子色のがま口」　
おかあさまは「芥子色」がお好きとうかがって、「これしかない！」と思った革でした。
がま口ワークショップにあたって探したキップ（子山羊）ですが、こんな素敵なシックな芥子色のエナメルで、とろけるような雰囲気を持つ革は今まで見たことがありません。こちらを是非とおすすめしました。

インナーは青りんごグリーン。光沢のある革なので、インナーにはマットな素材を組み合わせています。

妹さんの「ワインのがま口」

ワイン色って、難しい色ですよね。落ち着いた赤～茶色に近い色まで、妹さんはどんなイメージがお好きでしょうか？
がま口に向いている革の中から、落ち着いた赤～ワインカラーの見本をお送りし、お姉さまに選んでいただいたのは一番左のヌメ革でした。タンニンなめしを施す際にオイルを染み込ませたしなやかな革で、「革を育てる」という楽しみを味わうことができる本格的な革です。　あぁなんてお目が高いのでしょう・・・
こちらのインナーはコーラルピンク、妹さんには可愛さをプラスしたくて。　表の革がマットなのでインナーは光沢のあるシャンタンを選びました。
さて、こちらがお客様ご自身の「寒色でもぬくもりがある青のがま口」。
染料染めなので、なんともいえない透明感のある色彩が魅力の革です。私もとても好きな色で、「いつも法子さんが見せてくれる限りなく水色な青。」と言うご注文で、すぐさま見つけることができました。

インナーはメロンのようなグリーンのシャンタン。彼女はスッとしたさわやかさと、素朴な優しさと暖かさでいっぱいの素敵な方。「寒色なのにぬくもりのある」って、彼女のことのイメージそのものなのです。ですから、その感じで配色を選んでみました。
それぞれ、がま口のカラーとインナーのカラーに合わせた着せ替えタッセルをセットにしましたが、交換しても合う色にもなっています。しばらく使ったらとりかえっこしても楽しいですよね★
着せ替えパーツはすべて取り外せるので、他にもご自分のお好きな根付を組み合わせたり、いろいろ楽しめるとっても欲張りながま口です。

個性と味わいが全く違う革を使って制作させていただいた、「着せ替え 着せ替え がま口」。３つ並ぶと素敵さ倍増！
私のがま口から生まれた、もっと素敵な着せ替えがま口、とても楽しい制作時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

どうぞ、気に入っていただけますように。
可愛がっていただけますように。