1年に1回だけの着付け師
1年に1回だけ「着付け師」をしていました。
でも、それも今年が最後。
社長は前々から、
「もう年だから、2021年でやめる。」
とおっしゃっていたのです。
成人式の予約は2年前から入ってくるので、
「2年後に元気でいるともう約束できない。
おめでたい事なのに、もし何か不都合が起きたら
と考えると、そろそろやめた方が良いと思う。」
そんな最後の成人式の日。
思ってもいなかったコロナ禍で、
近郊の成人式はほぼ中止。
「やるの?」
「着物着る人いるの?」
それでも着たいと言ってくださる方はいました。
例年の半数でしたけど、
着付けしました。
広いお寿司屋さんの宴会場に、
1度に4名だけ入ってもらって順番に。
寒いけど換気もして。
皆さん、華やかな着物がよく似合って
まぶしいくらいに素敵でした。
1年に1回だけでしたけど、
幸せな日のお手伝いをする仕事に携わることができて、
幸せだったなぁって思っています。
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