口金つきクラッチ財布とキャメルのロングコート

 

キンモクセイの香りと共に、おしゃれが楽しい秋がやってきました。
これからは寒いのはきらいでも、コートやストール、手袋などの組み合わせを考えるのはとても楽しい季節。
しばらくしたら始まるキラキラ輝く冬のイメージで、口金のついたクラッチバッグ風のお財布とロングコートを仕立ててみました。お財布はシャンパンゴールドのシボのある牛革。コートはカシミヤのようになめらかでしっかり織られた年代物のウール。

お財布は、かぶせのついた長財布にがま口のついているデザイン。ラウンドファスナー財布が流行しているこの頃だと、少しレトロなイメージでしょうか。

お財布の後ろに、こんな風にがま口がついています。

かぶせはホック留めになっていて、お札入れ、ファスナー小銭入れ、カードポケットがあります。

裏地は悩んだ末、シックなビューローズ(枯れた薔薇色)にしてみました。ゴールドに合わせる色は案外むずかしくて、同系色を合わせると、せっかくのゴールドの輝きが失せてしまうのにびっくり(なぜー?) しばらくゴールドの配色調査をしてみなくては。あ、素敵な配色を見つけた方はぜひご一報下さいね!

こちら、がま口側から見るとこんな感じ。

開くと仕切りがあって、お部屋は2つ。

そして、ここに秘密のポケット。
隠しポケットなので、あなたの秘密のなにかを入れて下さい。例えば・・・憧れの人の写真とか。って別にそんなの秘密じゃないですね〜(笑)

このお財布は、こんなさまざまなパーツを組み合わせて、

作られています。

さて、私は洋服作りから革の世界にやってきたので、布をさわっている時は原点に戻ったような気がします。
革も大好きだけど、布はとてもやさしくて、東京も大好きだけど、故郷の町も好きっていうのに似ています。

でも使うミシンや道具が全く違うので、革を作りながら布もというのはなかなか難しくて、何年か離れていた時期がありました。革の技術を磨く為に集中しなくては!とも考えていたので。

でも、そうしているうちに、ほんの少しの時間でも、洋裁のために手を動かしたい気持ちが大きくなってきて、それに、なんだか自分じゃなくなったようにもなってしまって、このままではダメなんじゃない?って思いました。

洋裁は、今まで自分がずっと知っていたもの、貯めて来たものを引っ張り出して、もう一度作るという仕事になるのですが、いざ再開してみると、やっぱり新しい発見があるし、思いもよらない新しいどんどんアイデアがわいてくる。
知っていると思っていても、もの作りは本当に本当に奥が深くて、見えなてなかった事がたくさんあったということ。
そして発見やアイデアって、新しいものからではなく、自分の軸に戻って経験して来た事を見直す事から出てくるものなんですね。
自分が経験した事以上に確かな事はないので、その中で見つけた事ほど自分らしい発見はないという事かもしれません。

そんなわけで、ほんの少しの時間を洋裁に使う事にして、コート1着作るのに1年以上もかかったけれど、これから先どれほど違う場所へ行ったとしても、自分の経験して来た事が大切な宝物なんだなぁって気づけたのでした。

いよいよ週末は、メガネケースのワークショップです。
ワークショップの魅力はなんと言っても、世界に一つ、あなただけのアイテムが生まれることですよね♪ 初心者の方も丁寧にお教えしますので、ぜひご一緒に思い出の一品を作りましょう。
内容、申込方法など詳細は予約ページをご覧くださいね。お申し込みの締め切りは10日(水)となっております。

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